ふくろうの庵

みらい万葉アーカイブ

「万葉のこころを未来へ」


・事業趣旨 

  

― 新しき年の初めの初春の今日降る雪のいや重け吉事 ―


 日本最古の歌集「万葉集」の最終歌として、大伴家持が、この歌を詠んだのは、 天平宝字三年(759年)でした。以来、悠久の時空を越えて、来る2009年には、この万葉集最終歌より数えて1250年の記念すべき年を迎えます。
 日本固有の文化「万葉集」を通して万葉人の心を理解することは、日本人の心の源流を探ることです。万葉集の歌は、広く日本各地で詠まれており、それは、 日本人の心の骨組みとなっています。北海道においても万葉の歌こそありませんが、心の世界では例外ではありません。混迷の時代である現在こそ、 万葉集に学ぶことが求められ、そこから、これからの日本が進むべき指針も見えてくるのではないでしょうか。
本イベントを通じて、万葉文化を全国に発信していきたいと考えています。

「万葉のこころを未来へ」推進委員会委員長 中西 進



「万葉のこころを未来へ」推進委員会(50音)
 ・青木  保(文化庁長官)  
 ・荒井 正吾(奈良県知事) 
 ・池坊 保子(衆議院議員)
 ・東儀 秀樹(雅楽師) 
 ・中西 進(奈良県立万葉文化館館長)※委員長
 ・平山郁夫(日本画家)

みらい万葉通信


●第8回奈良会場シンポジウム
2010年9月18日(土)、 奈良県文化会館 国際ホールに於いて、「日本文化をめぐって」をテーマとしたシンポジウムが開催されました。
ゲストは、池坊保子、篠山紀信(写真家)、新井満(作家・作曲家)、なかにし礼(作家)の各氏。
今回が最終回でした。
      
    ●第7回札幌会場シンポジウム
2010年6月19日(土)、 札幌市教育文化会館に於いて、「万葉集を世界にひらく」をテーマとしたシンポジウムが開催されました。
 ゲストは、 リービ英雄(作家)、柳 美里(作家)、楊 逸(作家)、さとう宗幸(歌手)の各氏。

●第6回名古屋会場シンポジウム
2010年1月31日(日)、愛知県勤労会館に於いて、「万葉の調べ」をテーマとしたシンポジウムが開催されました。
ゲストは、 宗次郎(オカリナ奏者)、新井満(作家)、上原まり(筑前琵琶奏者)の各氏。

●第5回大阪会場シンポジウム
2009年9月27日(日)、大阪厚生年金会館芸術ホールに於いて、「豊かな暮らし」をテーマとしたシンポジウムが開催されました。
 ストは、 鷲田清一(大阪大学総長)、池坊由紀(茶道家)、新井満(作家)の各氏。

●第4回仙台会場シンポジウム
2009年7月11日(土)、宮城県仙台市の仙台国際センター大ホール於いて、「限りなき風土への愛」をテーマとしたシンポジウムが開催されました。
ゲストは、 浅田次郎(作家)、新井満(作家)、仁平道明(東北大学名誉教授)、黛まどか(俳人)の各氏。
新井満さんの万葉恋歌・『あゝ君待つと』に観衆は大感激で、用意したCDは即完売致しました。
  
●第3回愛媛会場シンポジウム
2009年5月16日(土)、愛媛県西条市の総合文化会館ホールに於いて、「みずみずしい命」をテーマとしたシンポジウムが開催されました。
ゲストは、 立松和平(作家)、大高翔(俳人)、上原まり(筑前琵琶奏者)の各氏。

●第2回福岡会場シンポジウム
11月8日(土)、福岡市中央区の電気ホールに於いて、「国際的に生きる」をテーマとしたシンポジウムが開催されました。
ゲストは、中西先生の教え子である吉村作治氏をはじめ、新井満、王敏(法政大学教授)、今西裕一郎(九州大学教授)の各氏。
   以下に、翌日の読売新聞(福岡版)記事を転載致します。

福岡で万葉集シンポ、新井満さんが自作曲披露
 万葉集の和歌に曲をつけた自作の曲を披露する新井満さん(8日午後3時33分、福岡市中央区で) 作家・新井満さん(62)が万葉歌人、額田王(ぬかたのおおきみ)ら3人の和歌に曲をつけた「ああ君待つと」を、8日、福岡市の電気ホールで開かれたシンポジウム「万葉のこころを未来へ」(読売新聞社など主催)で初公開した。
 万葉集の最終歌が詠まれて来年1250年となるのを記念した事業で、新井さんは自ら、「究極のラブソング」との熱い思いを込めて歌い上げた。
 曲づくりは、事業の推進委員長を務める中西進・奈良県立万葉文化館長が、大ヒットした「千の風になって」の訳詞、作曲者の新井さんに依頼。「現代人にもダイレクトに伝わる万葉人の心とは何か」。新井さんは万葉集約4500首に目を通した末、1000年も変わらないものとして、愛や恋の和歌にたどり着いた。
 まず100首に絞り込み、さらに磐姫皇后(いわのひめのおおきさき)、播磨娘子(はりまのおとめ)、そして額田王の5首を選んだ。
 恋がこんなに切ないのなら死んでしまいたいと思う心の叫び。髪が白くなるまで待とうとする女心。順番の組み合わせで、新井さんは一つの物語を紡ぎ出した。タイトルは、額田王の〈君待つと吾が恋ひをればわが屋戸のすだれうごかし秋の風吹く〉から取った。
 客席では目頭を押さえる聴衆もおり、中西館長は「万葉の心を未来に伝える名曲」とCD化を検討する考えも示した。
 シンポジウムは東京に次いで2回目で、テーマは「国際的に生きる」。小島敦・読売新聞西部本社社長があいさつした後、吉村作治・サイバー大学長の講演、パネルディスカッションが行われた。

                       

(2008年11月9日 読売新聞)

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